お盆休みに、家族でアメリカに行ってきました。
訪ねたところ一つ一つ感想を述べたいところですが、それは検索したら出てくる数々のサイト様にお任せし、今回は旅行中に遭遇した、最初にして最大のトラブルについて記そうと思います。
皆様は「ESTA」と「eTa」をご存知でしょうか。
一般に「電子渡航認証システム」と称されるもので、アメリカへ渡航の際はESTAの、カナダへ渡航の際はeTaの認可が必須となります。認可が下りなければ、そもそも申請を忘れていれば、入国することさえ叶いません。
とはいっても申請自体は簡単なもので、Web上で出来てしまいます。ESTAは日本語対応なので問題なし。eTaは日本語非対応ですが、昨今はGoogle等使えばすぐさま翻訳文が出るのでこちらも支障は無いでしょう。入力項目に間違いがなければ双方とも当日~数日のうちに許可が下ります。(これらはツアー等であれば旅行社が便宜を図ってくれます。あくまで個人で計画した際に気をつけるべきポイントです。)
そして厄介なことに、ESTAとeTaは「乗継で一時入国する」だけでも必要とされます。カナダ経由でアメリカ、アメリカ経由でカナダ…どちらの場合でも、アメリカ・カナダ双方のシステムから認可を受けなければなりません。
…私はこれを知りませんでした!
今回手配した便はカナダ乗継でした。ESTAの情報しか仕入れていなかった私は、チェックインカウンターのスタッフさんから固い表情で「eTaの申請がされていません」と告げられた時には、頭が真っ白になりました。なにせ飛行機・ホテル・レンタカーなど何から何まで独自手配。もし搭乗できなければその全てに対し自己責任のキャンセル料(恐らくほぼ満額)が発生します。いくらになるやら知れたものではありません。
絶望して言葉少なになる面々。しかしスタッフさんは諦めず「チェックイン期限から逆算すると、あと一時間は余裕がある。Web上で今すぐ申請し、すぐに許可が出ればまだ間に合う。」と諭してくれました。それからは家族みんなでスマホとにらめっこし、申請作業に没頭。横にはeTa申請に詳しいという別のスタッフさんが付いてくれて、各人の状況をつぶさに確認してくれました。素早く入力しなければいけない、しかし入力内容も寸分違えてはならないという二重の焦りの中、40分そこらで全員申請完了。あとはもうカナダ様がいかに素早く認可してくれるかにかかっており、「今あっち何時だよ、休業だったらどうしよう、ストライキとか、海外ならあり得る、」等とネガティブかつ失礼な想像ばかり膨らんでいく中、「認可が下りました!」とスタッフさんの明るく弾んだ声が。タイミリミットまであと10分足らずでした。特別に開けて頂いた係員専用の手荷物検査所へ全員ダッシュで向かい、無事に搭乗。機内に体を落ち着けたあとも、しばらくは心臓のバクバクが収まりませんでした…。
海外での旅先トラブルは数あれど、「そもそも飛行機に乗れないかも」という事態は今回が初めてでした。あの時のスタッフ様方にはもう感謝してもし切れません。
皆様も旅行をご自分で組まれる際には、私の致命的ミスをご参考に、出入国・交通機関関係は微に入り細に入りお調べすることをお勧め致します…。 |