お盆休みに東北旅行に行って来ました。左の写真はその旅程の1枚、青森は「恐山」で撮ったものです。
恐山と聞いて私が想像するのは、無骨な灰色の岩山と点在する色とりどりの風車。地獄を象った場所というイメージです。
しかし、実際の恐山はそれだけではありませんでした。イメージ通りの火山岩と風車が目立つ、訪れる者を拒むような厳しい光景は前半だけで、あとは次第に砂山、平地と優しい道に移り変わっていくのです。そして岩山地帯を通り抜けたところで突然、素晴らしい光景を目にしました。それが左の写真です。写真奥にある通称「極楽浜」が見えた時は、まさに天国のように写りました。
恐山の参拝路は、死後の世界を模したストーリー仕立てになっていることを実感しました。ほとんど下調べせずに訪れたのが逆に良かったようです。
なお、私が恐山を訪れたのは真夏の真っ昼間。灰色の岩たちが太陽に霞むほど明るく照らされ、周囲の山々は生命力溢れる緑に満たされて。正直「霊山」感はかなり薄れていました。この山を本当の意味で体感するには、曇天と寒風が不可欠だと思います。
これからどんどん秋めいてきて、恐山らしい恐山を体験できる季節になります。遊んでいいところではありませんが怖いところでもありません。温泉もあります。
ご覧の皆様、この機会にぜひ恐山へどうぞ。 |