わが社にあるアコーディオンプリーツ機でカーテン生地にプリーツをかける作業の話をしてみます。
わが社の販売しているカーテンは大きく分けて平生地(プリーツ等が何もかかっていない縫製品)、縫製する前にプリーツ加工する製品、後にプリーツ加工する製品とあります。
アコーディオンプリーツ機で出来るのが縫製する前に掛ける加工です。以前はプリーツ機で掛ける高さも色々ありましたが現在は30㎜ほぼ一定になってます。
まず最初に機械を温めます。
機械は上下盤にアイロンのように温度が上がる盤面があり、あらかじめ決めている温度まで上がってから作業を開始します。上下盤が温まったら作業開始、機械で山谷に折られた生地が定められた速度で送り込まれていき、その後送風機で生地を冷やして押し出されて来ます。
作業はほとんどが自動ですが、冷やされて出てきた生地のプリーツの掛かり具合や高さは小まめにチェックします。押し出し手前には厚をかけるため、オモリがあるので、その厚を調整したり、上下盤の高さ調整したり。
一本の反物が終わるまで開始から30~40分前後、最後に押し出しに使う生地で全て押し出し、所定のダンボール箱に入れて完了です。
この暖気運転から完了まで約1時間半前後。一本の反物だけですと、最初と最後の作業の時間がかなりかかっているので、なるべく複数本掛けるようにしてます。(連続して掛けられるので)
プリーツの掛かっているカーテンは、平生地のカーテンに比べると高級感も増すと思います。(個人差はあると思いますが)
縫製前に掛けるプリーツカーテンは最初に生地に加工されるため、加工が限られます。縫製後に掛けるプリーツはこの加工と違い、あらかじめカーテンとしての形状が色々工夫出来ますが…
今でこそこのプリーツ機を使う回数は減って来ましたが、生地の多機能性などにより掛かり具合が変わるので、そのたびに考慮しながら作業をしています。 |