私は1日の終わりに自分のために自分で抹茶を点てて頂いてます。手間はかかるけれども、夜中にひとり静かに過ごす至福の時間です。
お茶と言えば千利休。千利休が茶の湯(茶道)を学ぶ者に説いた基本的な心得に『利休七則』というものがあります。
茶は服の良きように点て・・・事を行う時は相手の気持ちや状況を考えて
炭は湯の沸くように置き・・・的確に確実な準備をして
花は野にあるように ・・・物の表現は本質を知って
夏は涼しく冬は暖かに ・・・相手の事を気遣って
刻限は早目に ・・・心のゆとりをもって
降らずとも雨の用意 ・・・様々な事を想定して
相客に心せよ ・・・純真に心配りをせよ
茶の湯の心得とは言えども言葉を置き換えると茶道だけではなく、日常生活や仕事をする上でもとっても大切な事だと思います。もちろん縫製工場においても大切な事ですよね。茶道に触れる人々に400年以上伝え守られてきたこの心得があることで日本人はおもてなしの心に長けているのかもしれませんね。
まだまだお茶も生き方も未熟だな、と今日の1日を振返りつつ、今夜も自分のためにお茶を点てて一服してから眠りにつこうと思います。 |