傘を立てようにも傘立てが無い・・・。このような場合、どうしますか?もし床がタイル状であれば必ず傘の先端を目地の部分に当てて壁に立てかけているはず・・・。
このような行為は、誰でも意識せずとも「何気なく」行っているものです。モノ造りの際にはこのような「何気なく」行っている行為を常に意識し、観察することが重要となります。
既に当たり前のように使い続けられているモノや、それを使う行為・作法の中にも、そのような視点で観察すると今まで気付かなかった新たなアイデアが見えてくることがあります。
但し、それらが現状の欠点解決アイデアに留まっていたのでは面白くもなんともありません。「こういうものだ・こう使うものだ」という概念から解き放ち、今まで皆がやらなかった、又は見つけられなかった行為・作法を発見してアイデアに繋げることで、それが自然に付加価値となり、魅力ある製品が生まれます。
弊社が得意とする縫製品にも、単純なクロス類などこれ以上いじりようが無いと思われる製品が多くありますが、それらを次世代の商品開発でどう面白いモノにしていくか・・・。
難しくもありますが、開発担当としては非常に楽しみで、かつワクワクするところです。
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