ものづくりをするにあたり、設計者の意図を現場に伝えるために図面が必要です。ソーアップでもその例に漏れず設計担当がCADを使い図面を作成して配布しています。
一体どんな図面なのでしょうか?
ソーアップで扱われる図面は独特でフリーなスタイルで描かれています。機械製図をベースにしながらも、ある部分はデフォルメされてスケールを度外視していたり、第三角法を用いた表現もあれば、アイソメ図一発で表してしまうものもあります。
どうしてこの様なスタイルにしているのでしょうか・・
それには理由があります。
ソーアップで生産されるような縫製品については、機械製図、建築製図、土木製図などのようにJISで規格が定められていません。生地という、やわらかく、薄く、伸縮するような素材を立体的に縫合するような製品は、そもそも図面として仕様を表現するのは不向きなのかもしれません。
アパレル系ではパターンと呼ばれる型紙での伝達になりますが、人体という共通化された対象、仕様だからこそ成立していると言えるでしょう。
如何に現場に分かりやすく、なおかつ合理的に設計の意図を伝えるか・・そういった意図に基づく工夫がソーアップの図面に込められています。
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