コタツ記事 2025.04.16

今回は、特にネタが無く個人的見解に基づくコタツ記事になります。 ここ数年であらゆるコストが上がっており、最近はニュース等で報道される米の価格高騰が記憶に新しいところです。 エンゲル係数はついに2024年に過去最高を記録しました。 資源輸入コストの上昇等、川上の原料系コストが上がるとそれに波及する全ての川下に影響が出ます。 発電したり、物を運んだり、物を作ったりとエンドユーザーにまで届くまでの過程で輸入品が絡まない事はありません。 繊維業界も例に漏れず、価格の上昇が続いています。 とある繊維ニュースのコラムが印象的で、ある生地商社幹部の方によると、この状況下の中にあっても値下げを要請してくる販売先があり業界的にも世論的にも流れとしては「値上げせよ」の中、業界全体で価格や加工費を引き上げていくのがミッションのはず。 苦しい状況はお互い様の中、その共有がなされていないことに同業他社からも驚かれたとのこと。 生地商社幹部は「言語道断」と憤り、その販売先との取引を停止したそうです。 簿記の知識があると分かるのですが、商品代金には様々なものが含まれています。 当然情勢や相場の影響が関わってくることもあるのですが、取引先との良好な関係性の中で適正な単価になっている事がほとんどです。 正当な対価が理解される日が来るといいですね。 Text/Osawa