フッ素コートとPFOSの違い 2024.07.17

有機フッ素化合物であるペルフルオロオクタンスルホン酸(PFOS)とペルフルオロオクタン酸(PFOA)は、環境中で分解されにくく、高い蓄積性があることから、国内外において製造、使用等が規制されています。 一方で縫製工場ソーアップでも頻繁に使用している合成皮革などの撥水加工や防汚加工に「フッ素樹脂加工」「フッ素コート」が施されている物が多くあります。 身近なところではフライパンなどの「テフロン加工」もフッ素樹脂加工の一つです。(テフロンはPTFE:フッ素樹脂加工に関する米デュポン社の商標) この「PFOS」と、「PTFE」や「PFA」などの「フッ素樹脂」は同じ原子構造を持った物質でも分子量の違いから毒性が異なります。 「PFOS」は低分子化合物に属し、以前は界面活性剤などに使用され、室温で水や油などに溶けやすい性質があるため体内に取り込まれ易く有害性が指摘されています。 「フッ素コート」に使用されるフッ素樹脂は高分子化合物に属し、室温化では個体で水や油に溶けにくく、生体内に取り込まれるリスクが低いことから有害性が大幅に低いことが特徴、とされています。 Text/Isoda